達人のお身体に触れる

5/3〜5の3日間、システマ東京主催のミカエル&ダニール・リャブコ3days originセミナーに参加してきました。

セミナーの感想等はシステマ横手同好会のウェブサイトの方に書いていますので、こちらではセミナー以外のことを書こうと思います。

システマ創始者ミカエル・リャブコ氏とご子息ダニール・リャブコ氏のお身体についてです。

今回のセミナーの1週間ほど前に今回のセミナー主催者であり普段私がお世話になっているシステマ東京の北川さんから「ミカエルのマッサージやってみます?」と軽い感じのメッセージが来ました。

普段マッサージなどやっていない自分がミカエルのマッサージなどやっていいのか、などとも考えてしまいましたが、こんなチャンスはそうそうあるものではないので「せっかくのチャンスなのでやらせてください!」と返事をして実現。かなりあっさり決まりました。

1日目と2日目は九州からいらしたシステマのスティックマッサージでも有名なインストラクターの方がミカエルのマッサージをしていたので出番はありませんでしたが、そのインストラクターが帰られた後の3日目にチャンスがきます。

いつも午前はミカエル、午後はダニールがセミナーを担当していますので、マッサージは午後からだと思っていたのですが、セミナーの疲れか午前のうちにダニールのマッサージをすることになりました。

触った感じとしてはとても柔らかでフワフワした感触で内に充実感があるお身体。普通の人だと背中や鎖骨周りに固さがあることが多いのですが、そういった固さはなく、これなら色々な部分が自由に動くだろうなと思いました。

普通の人だったら動きのブレーキになるであろう固さが見られないのですから動きのレベルは高くて当たり前。システマのトレーニングの目指すフィジカル、トレーニングで得られるフィジカルとはこういう柔らかさか、と驚きと興奮と共にマッサージを施しました。

前日の懇親会で飲み過ぎたのか、肝臓に関係したあたりにちょっと固さがあったのはご愛嬌というところです(笑)

ちなみに私のマッサージは基本的には鍼の体現なのでツボに指で鋭く刺激を加えるということを多用します。ダニールはその度に手足を動かしたり、ブリージングをしたりと自然に緊張の排出をしていて、常にリラックスした状態でいる姿が印象的でした。

午後はミカエルのマッサージをと思ったら別の方がマッサージをすることになっていました。まあ仕方ないかと思っていたら、ダニールが急に声をかけてきます。どうも私のマッサージを気に入ってくれたらしく是非ミカエルにもやってくれとのこと。やった!と心の中で小躍りしながらミカエルの元へ。結局私以外にも2名の治療家がマッサージをしたいと集まり、総勢4名でミカエルへのマッサージをすることに。絵面がものすごいです(笑)

さてミカエルのお身体はというとダニールが高度なリラックスを実現した人間のお身体というイメージだったのに対し、ミカエルのお身体は人間以外の何かという感じです。

脂肪と筋肉の層が分かりづらいくらいに筋肉は柔らかで、いわゆる個々の筋肉の張りのようなものがあまり感じられません。お身体全体がフワ〜ッと1つの柔らかな存在のようです。

内には充実感というよりも包み込むような温かさを感じます。マッサージをしている施術者側が癒されているような感じを受けるくらい、不思議な感覚に包まれていました。

実際ミカエルのマッサージの後でやったワークは明らかに自分の動きが軽くなっているのを感じました。

セミナーの中で「正しい動きをすると体が覚醒する」というような話があったのですが、ミカエルのお身体に触れさせていただいている間中、自分はミカエルのワークを受けていたんだな、と後で気づきました。ミカエルはそこに存在しているだけで多くの人に学びや成長を与えているのだということを肌で感じることができたのだと思います。

マッサージを終えたミカエルから「4人の人がまるで1人の人になってマッサージをしているような一体感がありました。素晴らしいマッサージでした。ありがとう。」という言葉を頂きましたが、「我々の方こそマッサージすることで色んな大事なことを感じさせて頂きました。ありがとうございます。」という気持ちでした。

達人のお身体に触れるということは日本の武道の世界では内弟子や関係性を築いた治療家でなくてはできないことが多いですし、各流派の創始者や中興の祖と言われるような方が存命出ない場合が多いのですが、そういうチャンスへのハードルが低いのもシステマならでは。

今後もチャンスがあればミカエルとダニールのマッサージ担当に手を挙げていきたいと思っています。もしかするとセミナーそのものよりも多くの学びがあるかもしれません。

雑記

Posted by koma-hiro