自分の選択
行動を選択する。
いい選択をしたはずなのにずっと違和感が付きまとうこともあれば、よくない選択では?と思っても何ともしっくりすることもある。
違和感のない選択というのは展開が速くなる。
人との約束でもポンポン色んなことが決まるし、治療であれば何手も先がふっと浮かんできて思った通りの変化が出る。
先日システマセミナーの折に創始者ミカエルにマッサージした時もそうだった。最初話をもらった時は色んなことを考えてしまい、一瞬断ることも頭をよぎったが、断る自分がしっくりこなかった。マッサージすると考えると不安や緊張でドキドキするのだが、自分の奥底に不思議としっくり感があった。
セミナーでは色んな人に「せっかくのチャンスだからミカエルのマッサージやらせてもらったら?」と言われたし、実際にマッサージをすると「やって良かった!」としみじみ思うような学びの多さと幸福感に酔いしれることになった。
選ぶ時点での選択肢に良い悪いはない。客観的に見ての良し悪しなど所詮は人間万事塞翁が馬であって、選ぶ時点では判断できない。
思い返してみると選択する時点、いや選択する前から自分のしっくりくる結論は決まっている。決まっているが、しっくり感より遅れて頭で色々考えると迷ってしまう。自分の体が出した結論を頭が覆そうとする。自分の中に生まれた違和感をかき消そうと何度も何度も頭で考えた結論を反芻する。違和感を感じ続けながらその選択に従った行動をする。そうするとまあ結果は、ね、ということになる。
自分の中のしっくり感に乗ると気分は楽。体も楽。結果はもちろん、ね、ということだ。
自分のしっくり感に乗るには、まず乗れる自分であること。日々の生活でしっくり感に乗っていなければ、大きな選択で乗るのは難しい。
しっくり感は体の楽さ、心の楽さ、そしてそれを取り巻く自分を包む、見える環境、見えない環境の楽さ。
そのしっくり感を感じ続けること。しっくり感が自分の基準になれば、違和感や不快感を選ばなく、選べなくなる。
ものを取ろうとする時、朝布団から起きる時、歯を磨いている時、座っている時。しっくり感は日常の中で感じることが大事。最初のしっくり感のある状態を作るのは特別なワークであってもいいが、自分がしっくりくる自分であるためには、しっくり感がいつもの自分に存在しなくてはならない。
呼吸はそうした自分のあり方を教えてくれる。呼吸とは呼吸法ではなく、呼吸法などで得られる普段の自分の息づかいのこと。
普段の自分が自分を自分に適ったものにしていく。
そういう自分の選択が自分を生きるということ。
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