武道を学ぶと頭はよくなるか?
私見です。ここでいう武道とはスポーツ化した現代武道のことではないことを一応お断りしておきます。
ここ最近小中学生に合気道を教える機会が少し増えました。
横手の稽古会は物静かな子が中心なので一般的な合気道の技の稽古を。
大曲の稽古会では活動的な子が中心なので一見合気道と関係なさそうな体づくりの運動をすることが増えています。
大曲での稽古は合気道なのか、という疑問が生まれますが「合気道の稽古に必要な体の原理」「合気道の稽古によって得られるもの」は身につきます。
そういう意味では合気道の技を稽古しなくても中身は合気道そのものと言えます。
技の稽古とは形を覚えて自分勝手になぞることではありません。
技の形を意味を追求した結果「自分に何が身につくのか」が重要です。
またそうした「武の稽古」を通して何を学び、悟り、どういう自分を練り上げていくのかが武道にとって大事なところです。
「武」の稽古は体を使います。
体を丁寧に使い、それを感じることによって「体の知性」と「感性」が育ちます。
簡単に言うと「頭がよくなる」ということです。「勉強ができる」こととは別で、その下地ができるということです。
武道を稽古しただけではテストの点数は上がりませんが、武道の稽古と勉強を両立させればテストの点数は上がります。
文武両道といったところでしょうか。
礼法もまた武道の身体性を日常に落とし込んだものなので、テストの成績が良い子には礼節が備わっていることが多いのも当然と言えば当然です。
では武道を学んだら皆そうなるのかと言えばそうではなく、そこはやはり指導者のあり方がものを言います。
ここで書かれていることを自得し、自分の言葉で表現できることは最低条件で、あとはその指導者の自己研鑽の深さによります。
親御さん側の判断基準としては「その指導者の背中を自分の子供に見せたいか」ということになると思います。
書けば書くほど自分のハードルも上がってしまうのですが、ここは譲れない部分です。
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